巻物
あの巻物は
どうなったのかって?
開いてみたら
書いてあるのは
丹足道八か条だった
個と個を繋ぐ架け橋は
ずーっとずっと昔から
遠く海を渡っていたんだ
求道をテーマにしたストーリー展開
さてさて、これは何でしょうか?
4コマからストーリー展開をするにあたって物語を書き溜めてきたものです。一番上に乗っているイラストは、のちに登場するキャラクターのラフ画です。
漫画を本当に人にお見せするような形で描いていくノウハウなんて、もちろん私は持っていません。もと大学時代演劇部のエース三宅師範から、「その都度書くんじゃなくてまず大まかなストーリーを考えておいで、台本みたいなもの。」と言われ、なるほど!そりゃそうだ!4コマで話が起承転結するんじゃないんだから、行き当たりばったり描いていたら破綻する…。
この物語作りの際に更に三宅師範は言います。「演劇ではキャラクター分析っていうのがあって、自分の当たった役どころがどんな人間でどんな癖がある、好きなものは何だとかそういったことを自分で物語を見ながら想像して考えるんだよ。」
へえええええええーーーーー!!!!役作りとして役者さんは自分でそんなこともやって舞台を作り上げてきたんだ!!と感動したのもつかの間。ダチョリーヌとくまんと、くま道山、河童ノ川、蛙櫻のキャラクター分析とこれからの物語を考えないといけない…やばい!!休みが明けたらもうアップの準備を始めないと「作者急病につき…」と言わないといけない・・・
この時は休日を返上してZOOMにて三宅師範に物語やキャラクター分析を確認していただく始末…。毎週アップできていた裏にはこんなことがありました。
物語の構成は、ブレインストーミングで三宅師範と話しながらまずは決めます。三宅師範が「こんなん面白くない?伝説の力士3人居てて床山さんがケアもしてくれるねん、それが丹足やねん。」とパッと湧いてきたアイデアを私に伝えます。
そこからは私の仕事、じゃあどんな動物を力士にしようかな…、床山さんはどんなキャラにしようかな…。
河童をライバルにと話が出た時には、わごいちにある河童の本(何故ある?!)を読み漁って"河童は相撲で勝負する"とか"猫の顔でニャーと鳴く"とか"皿の水がこぼれたら動けない"とかこの世に残る河童伝説からキャラクターを作っていきました。
もう大変だこれは…と思うのも本音ですが、それ以上に気付けば彼らを愛していました!(だから河童ノ川の物語を書くときは辛かったです)
三宅師範の飛び出すアイデアの卵をヒヨコにし、ヒヨコになったところで確認してもらって「こんな簡単にダチョさんは自分のこと一皮むけたと思うかな?」とか「こう進むと河童ノ川がただの悪者で終わってしまうから、黒幕を…」がなどなどしっかり丹足・求道・道場・修行の要素から外れないニワトリに育てていただき物語は進んでいきました。
こうしてストーリー展開は進んでいく訳ですが、だからこそ私が頭を打つこと、自分の力不足を実感せざる負えないことが、ダチョくまを通して出てくるのですが、それはまた次回に語らせていただきたいと思っております。
池田参尽
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